古川・佐藤研究室, Laboratory of Glycobiology
サイトマップ, Sitemap
お問い合わせ, Inquiry
ニュース, News 研究内容, Introduction of our study 研究室紹介, Introduction インフォメーション, Information リンク, Hyper link
introduction
investigation
achieve
甘くはない糖鎖への誘い

 糖鎖って何さ?と思われる人がいるかもしれませんが,身近な糖鎖としてA, B, O-型の血液型物質があります.輸血の時に型を間違えると血液が凝集し,血栓ができてしまいます.しかし輸血は正常な状態では起りえないことですから,血液型は体のなかでどんな働きをしているのでしょうか? ウイルスやバクテリアは血液型のような糖鎖と結合して私達の体の中に侵入してくるので,どんな糖鎖をもつかによって,感染症への罹りやすさが違うかもしれません.最近,カエルの卵が分裂してオタマジャクシになるまでの細胞と細胞をつなぎとめておく糊(細胞接着分子)として,B型の糖鎖が働いていることが明らかとなってきました.従って,私達の血液型は,私達の祖先が必要とした物質であって,尾てい骨のような痕跡器官的なものと考えられます.


 さて,生命が形作られる基本的な流れはセントラル・ドグマといわれ,設計図である遺伝子DNAからRNAが作られ,これをもとにタンパク質が作られます.このタンパク質を調べてみると,半分以上に糖鎖が結合しています.糖鎖の構造が異なるとタンパク質の働きが異なったり,またきちんと糖鎖が作られないと,ネズミでは生まれてくることができなかったり,また生まれてきても種々の異常で早死にすることが報告されています.私達の研究室ではどのような糖鎖の構造(糖の配列)がどのような働きをもつかを,糖鎖を作れないネズミを作りその異常を調べることから,また糖鎖と結合する(を認識する)タンパク質を探したりすることで,研究しています.これを,糖鎖の辞書作りといっています.


 また糖鎖は私達の体を構成する細胞の状態によりその構造を変えるので,よく癌のマーカーとして検査に利用されています.そこで高血圧,高脂血症,糖尿病などの生活習慣病の患者さんの血液を用い,タンパク質の糖鎖の構造に変化がないかどうかを調べ,病気の早期発見に役立たすことができないかを検討しています.さらに糖鎖を日用品へ応用することでインフルエンザなどの感染症を防御できないか,研究を進めています.糖鎖にはまだまだ未知の働きが潜んでおり,これらの働きを明らかにすることで,病気を治療したり,また老化で低下した機能を回復させることができるかもしれません.




著作権表示, Copyright