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概 要

生物統合工学専攻は生命科学と化学・情報・環境科学を統合した新分野の展開を実現する新しい博士後期課程の専攻として誕生したばかりです。この数十年の間にバイオテクノロジーは急速な成長を遂げ,本来の分野である生命科学分野にとどまらず,さまざまな異分野を巻き込んだ幅広い展開をもたらしつつあります。生物統合工学専攻はこの状況にいち早く対応するために,生命科学と化学・情報・環境科学を統合した技術を開発できる人材の育成を目的として設置されました。生命科学・化学・情報・環境科学などの分野を専門とするスタッフが連携し,生体分子機能工学,細胞機能工学,生体システム機能工学の3分野に分かれて,以下の研究ならびに教育を進めます。



「生体分子機能工学」分野
タンパク質などの生体機能分子やゲノム情報の解析による生体分子機能の活用・新規設計,生理機能関連天然高分子の複合化や生物素材のハイブリッド化による機能性材料の創出,構造形成・物性発現機構解析による高機能性高分子材料の開発をめざします。タンパク質の解析から設計までを行える人材や,生体分子と有機・無機化合物に関する高度の技術と広い学識を持つ人材を育成します。

「細胞機能工学」分野
生物の細胞機能を利用して人間生活や地球環境を改善するための研究分野で,環境浄化やバイオマス利用の研究と技術開発,酵素生合成の調節機構解明と応用,環境評価と保全及び遺伝資源の保護に向けた技術の開発をめざします。持続型社会の実現に携わる人材や,ゲノムから生態学まで広い視野を持つ人材を育成します。

「生体システム機能工学」分野
知覚,情報処理,環境適応などの生体高次機能を解明して工学に応用し,得られた技術を医療・健康・介護福祉に応用して医学と工学を複合した技術を開発する人類の福利に貢献する新分野です。ヒトや動物の高次生体機能とコンピュータの機能を統合する力を持つ人材や,医療・福祉分野のシステム構築や機器開発に携わる人材の育成をめざします。